覚醒剤アンフェタミン平成16年10月15日配信 |
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さきの大戦は「太平洋戦争」と呼ばれていますが、我が国は当初から一貫して「大東亜戦争」と呼称しており、「太平洋戦争」とは連合軍が命名した呼び名です。 連合軍側から見れば、「大東亜戦争」と呼ぶに至った経緯には異論があったのでしょう。戦後日本の各メディアは、いち早く連合軍の呼称にならい、「太平洋戦争」と呼ぶようになりました。現在では「大東亜戦争」の名称が通じない世の中となりました。 名称にこだわる必要はありませんが、その裏には勝者に追随し我が身を安泰にしておきたい、とのマスコミ及び一部識者が存在していたことは否めないと思います。 その違いは、昭和20年8月15日付朝刊各紙の論調と8月16日付けの論調を比較すれだけであきらかです。一夜にして主義主張が一辺していることを伺い知ることができます。因みに、記事をマイクロフィルムで保管している図書館で閲覧することができます。 日本の敗因には語り尽くせないものがあると思いますが、それでは「「勝ち」の形とはどのような姿なのか」を想定していたのかを詳しく論調した文献等は見当たりません。一方、連合軍側は「日本占領」という、たった一つの勝利の形があり、占領を達成した時点で勝利との位置付けをしていたのです。 日本には「戦略」という戦争の総論的な視点に多少弱い面があったと思います。 従って、戦後になって敗戦の原因として、「物資不足」「補給体制」「兵器」また、戦術的にはミッドウェイ作戦の失敗など「小さな視点」からとらえた議論ばかりが交わされ、言い伝えられてきました。 冷戦は「戦闘」なき「戦争」の代表ですが、現在もアメリカのCIAはじめ各国の諜報機関は、戦闘のない熾烈な情報戦争を展開していると考えます。 戦術とは、戦場で「いかにして敵を破るか。その方法、戦い方のこと」です。 この「戦術」という軍事用語を、「反戦」を唱えている人達も安易に口にしていますが、その意味をよく理解していないのでしょうか。 さて、現在イラクにおける米軍の戦闘は公式的には収束したことにはなっていますが、戦争終結の宣言をした後の方が、米軍兵士の死傷者が多数発生しているとのことです。 この遠因は、敵に対する「破壊力を高め、防禦力をより高める」ため、ハイテク技術を駆使した大型兵器による戦術を展開するアメリカが、都市部の戦闘となると技術面の多くの優位性が損なわれてしまう結果であろうと想われます。 ところで、2003年4月、米空軍第183航空団のハリ−・シュミット少佐とウィリアム・アンバッチ少佐の二人がカナダの訓練部隊にレ−ザ−誘導爆弾を誤投下し、カナダ兵士4名が死亡、8名が負傷する事件がありました。 この事件を裁く軍事法廷にかけるかどうかを審理する際、弁護側は「カナダ兵士」を殺したのは、パイロットではなく、空軍が処方した覚醒剤「アンフェタミン」(注)である」と述べています。 (注)アンフェタミンについては、第64話「戦場の恐怖」 でも登場しています。 米空軍によると、「アンフェタミン」の服用は完全に「自己責任」であり、薬を受け取ったパイロットが署名する「インフォ−ド・コンセント」の書類には服用が自由意志に基づくということが、明記されているそうです。 ところが、パイロットが服用を拒否する権利を行使した場合には地上勤務を命じられることがある、とも記されています。 「地上勤務」即ち、飛行任務から除外されるということは、パイロットの戦歴に大きな傷がつくこととなりますので、薬剤を常時服用せざるを得なくなるのが実態だそうです。 太平洋戦争で米軍パイロットが服用していた「アンフェタミン」が、その後の「朝鮮戦争」「ベトナム戦争」「湾岸戦争」「イラク戦争」を通じ、60年もの間、攻撃精神を高め恐怖感を払拭させてきたのでしょうか。 恐怖観念を一度経験すると、抜けきることはナカナカ困難ですが、開き直りと経験により克服することは可能です。 因みに、昭和20年2月17日、厚木基地上空で「紫電改」に搭乗した「武藤金義少尉」は、ただの一機でグラマンF6F、12機と空戦。グラマン4機を一撃で撃墜し、残る8機を蹴散らした記録があります。 この武藤少尉は「大空の宮本武蔵」と言われる撃墜王ですが、その後各部隊のエ−スパイロットを集めて日本上空の制空権を奪還するため松山で編成された、第343航空隊(司令、源田実)に転属し、精鋭無比の戦闘機集団の一人となって奮戦しました。 蛇足ですが、有名な零戦のエンジンは三菱重工業ではなく、「富士精密製」の「栄1号」を搭載していました。 陸軍の「隼」を作った「中島飛行機」(後の富士重工)のエンジンも「富士精密」が担当したそうです。 戦後、「富士精密」は「プリンス自動車」に転進し日産自動車に吸収合併されますが、販売網の社名には「日産プリンス」の名称が残っています。 それにしても「零戦」「隼」ともに「富士精密」のエンジンとは!! 矢張り、「スカイラインGT」に代表されるエンジン技術は相当高いものだったのでしょう。
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